書評


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2004/ 3/ 3 「自由を考える」 東浩紀・大澤真幸 共著
2003/11/18 読了。2004/2/16 再読了。

3回の対談の記録。現代哲学の流れを正面から受けながら、王道を歩む感じ?
「哲学」 の領域の人たちがどのようなことを考えているのかを理解をするうえで役にたったと思う。哲学用語のお勉強というところ?

(メモ)
 I  権力はどこへ向かうのか
  「第三者の審級」「おおきな物語」の撤退。
  規律訓練型権力から環境管理型権力への移行。
  フーコーの生権力
  カフカの「審判」の「掟の門」
  自由は抑圧されているのか?
  シミュラークル化
  「共感」の危うさ

 II  身体に何がおきたのか
  アガンベンの「ゾーエー(生物的身体)」「ビオス(政治的身体)」
  分離して分離して・・・
  オウム真理教/酒鬼薔薇聖斗〜ホーリーネーム
  アーレントの三分法 〜 レイバー(労働)/ワーク(製作・仕事)/アクション(活動)
  身体に痛みを与える意味

 III 社会は何を失ったのか
  フィルタリング/工学化される欲望
  ドゥルーズ・ガダリの「モル」「モルキュール」
  カオス理論の革新性
  アディクションによる社会的成功
  偶有性
  普遍的共感への道