書評


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2003/12/14 「スタンダード反社会学講座」 著者不明
 11/17読了。既存の社会学をコケにしながら、犯罪の増加(キレる子供)、フリーターの増加、西欧と日本の文化比較等など、社会現象を独自の観点から切開していく。笑えて面白い。ちょっとした頭の刺激に。お暇な人はどうぞ。

 彼の非難する 「スーペーさん」 にならないように気をつけていたいもんだ。超ペシミスティックな立場をとって人を不安にさせるのは楽なこと。無責任に恐ろしい予測を並べておいて、その予想どおりになれば予言者になるし、もしそれが起こらなければ自分は万が一の支えになっていたのだ、という理屈が立つ。いつも逃げ場がある。逆に楽観的に明るいことを言うのは危険だ。それを示してみろ、と言われてどんどん乗っかられていくし、上手く行けばいいけど行かなかったら「どうしてくれる」って呪われる。うーん、まぁどうでもいいと言えばどうでもいいことだけど、政治的な意味でそれは本当ですな。負けずにちゃんと明るいものを創って行きましょう。はい。