日々の雑感

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(2003年8月以前の日記)
Old Diaries
2004年 11月〜12月

11/20  思考メモ1
11/22  思考メモ2
11/27  どう生きたものか
12/20  これからのこと



2004/11/20 (Sat) 思考メモ1
学校説明会。
何だか身体が疲れている。
風邪気味だ。

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システムは回り続ける。
それがどこへ向かっているかなど
問うても無意味とばかりに。
そう、生命体とはそういうものではなかったか?
目的など無い。
ただ環境とカップリングしながら
フィードバックを続けていく。
生を維持するということ。

巨大な幻想は再生産され続ける。
秩序を保ち、システムの生産効率を上げ、
そうしてどこへ行く?
歯車は正確に噛み合い、
強力な機械は再びその部品をつくり出す。
ポジティブな幻想であれば
それをよしとするか?

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2004/11/22 (Mon) 思考メモ2
学校脱出は延び延びになっている。
腹は括れた気になっているけれど、先は見えぬまま。
どうやって生きていくというのだろう?
自給自足共同体のプロジェクト計画、
そうしてそれを支えていくべき思想を語っていこう。
今はそこに賭けて行くしかないじゃあないか。
どこに立っているのかを明確にすること。

自我と、所有と、そこから逃れることは
現代に生きる以上不可能なことかもしれない。
自己主張をし、己の道を積み上げてゆけ。
この学校で行われている教育は、
それ自体間違っているどころか、
確かな正しさを持っていると思う。
だからと言って、そこから見えてくるのは
今の世界の流れに拮抗するというよりも、
真っ先にその流れを先導する者を
育てている部分があるのではないか?

何が正しい?
どこへ転がっていくのか?

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2004/11/27 (Sat) どう生きたものか
生きているという事態を
言葉によって把握したつもりになるのは
もうやめようじゃないか。
一人の人間の歴史さえ
これほど豊かで、
記述されぬものが
滔々と流れ続け
そうして宇宙の場に刻まれていくときに、
何の不安ゆえに
僕らは抽象化の作業を続け
記号の海の中に埋没していくというのだろう。
そんなものは
ポイと捨てちまえばいい。
そう、捨てること。

これでいい。これでいい。
僕らは創り、創り、創る。
転がり転がり転がる。

安定を求めるからこそ
不安はやってくる。
蓄えようとするからこそ
失うことを恐れるようになる。
このフィードバックループにこそ、
僕らの多くの観念はその根を持つ。
自我も、所有も、資本も、国家も。

痒いところを掻くうちに
症状はどんどん悪化するんだ。
そうそう、現代はアトピーの時代なのでした。
アレルギー。過剰防衛。

閉じない。排除しない。
走れ。食い尽くせ。

花火でも一発上げとくか。

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2004/12/20 (Mon) これからのこと
12月一杯で学校を辞めることになった。
残すところあともう数日。
最後の方はもうバタバタと走り抜けて、
一気に過ぎて行ったような気がする。
どうやら感覚がついて行っていなかったようで、
今日、夕暮れ時のふとした刹那に、
あ、ここでの生活はもう終わりなんだ、
と改めて思い至ったときに、
何だかちょっと不思議な感覚を味わう。

ここ何日間に渡り、
学校に居る間に関わってきた生徒に対して
あるいは同僚の教師達に対して、
自分の考えてきたことを伝えるチャンスがあった。
一体何故辞めるのか。
出来る限り正直に語ったつもりだけれど、
言葉はつるんと滑って、
上っ面なかっこつけの言葉が
跳ね返ってきて自分を刺してくる気がする。

 忙しさに呑み込まれて受身になり
 ばらばらな部品になることがとても嫌だ。
 本当の主体性を持って生きていたい。
 自分の奥底にあるものに正直になりたい。
 生きることを生きることのままに見つめたい。

お題目でも自己主張でもないんだよ。
逃げるわけでもない。
そうじゃない。
そこに、ここに、
僕らにとって本当に大切なものが
忘れられていることに気付かないのかな?
うーん。
それをどうすれば言葉にできるというのだろう。
いや、それは結局言葉じゃなくて
行動を通じてしかあらわせないものなのかもしれない。
そう行動せよ。
あとはただ、お前がどう生きるか、ということなのだ。

いやはや、それにしても。
共同体の戸を蹴って出るというのは、
何度やってもやっぱり怖いものだなぁ。
そこにべったり依拠している人達の目には
まるで無責任なことと映るのだろうし、
良くて黙殺を決め込まれるだけだ。
狭いなぁ、暗いなぁ、風通しを良くしようよ。

まあいいさ。
だからこそ出るんじゃないか。
相手にしなさんな。
背筋を伸ばして、高らかに笑って、
誇りとともに行けばよい。
確かに伝わったものがあったじゃないか。
分かって欲しい人が分かってくれた。
それで良いのだ。それで良い。
それ以上何を欲張るというのか?

そしてあとは、
再び僕は僕の戦いを続けていくだけなんだ。
眼前の広大なカオスに怯んで、
後ろを振り返ったって仕方がない。
ただ歩を前に進めるのみ。
生とはいつもそういうものだ。

ともかくもはじめよう。
新たなる生のかたちを求めて。
新たなる関係のありかたを求めて。
再び0から学ぶことを恐れずに。
持てるものを全て捨てることを恐れずに。

沢山のことを学んだ。
一生懸命生きた。
悔いは欠片もなし。
行け行け。

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